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どんな仕組み?


「彫刻にヘンシーン!?」は、カメラの前に立つだけで自分の姿が彫刻風にヘンシンしてしまうメディアアートです。

このメディアで使用する機材は、コンピュータ(Mac)、Kinect、プロジェクタの3つです。Kinectとプロジェクタはコンピュータに接続された状態で使用します。Kinectとはマイクロソフト社の製品で、カメラと距離センサが内蔵されています。カメラからどのくらい対象者が離れているのか、センチメートル単位の距離情報が得られます。今回の展示では、Kinectで取得した距離情報を基に、Mac上に独自開発したプログラムによって彫刻風に変換・表示します。

彫刻画像に変換するには、先ず距離情報をグレースケール画像(距離画像)に変換します。Kinectに近い部分はより白色に、Kinectから遠い部分はより黒色に表現されます。続いて、対象物にプログラミング上で仮想的な照明を与えます。仮想照明はKinectの前に立つ対象者側から見て、左上から照射されるような設定になっています。対象物のある点の持つ法線ベクトルに、仮想照明の方向が同じであるほど、対象物のその位置は明度が高くなります。さらに、仮想照明と視線を二分するスペキュラーベクトルが法線ベクトルと一致するとき、その付近に光沢感を表すスペキュラー反射(明度の高い部分)を与えて、彫刻らしく見せています。


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マイクロソフト社製 Kinect



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